『ヲタクに恋は難しい』オタク友達と宅飲みしながらマリカーをしたいだけの人生だった……

ふじた ヲタクに恋は難しい
ふじた ヲタクに恋は難しい

ふじた『ヲタクに恋は難しい』(1) P.16より

それでいいのか!
……うん! いいと思う!(自問自答)

――というわけで、ふじた@fjthrさんの『ヲタクに恋は難しい』の感想をまとめました。現時点で3巻まで発売されていますが、本記事では1巻のみを取り上げます。

 

pixivで人気のオリジナルマンガが書籍化!

時は2014年。イラスト投稿サイト「pixiv」において、ランキング常連になるほどの人気を集めていたオリジナルマンガがありました。――それがこの、『ヲタクに恋は難しい』です。

僕自身、新作が投稿されるたびにブックマークしておくくらいには好きな作品だったのですが、翌2015年には早くも書籍化していて驚いた記憶があります。一迅社のこのスピード感……大好きです。

ご覧のとおり、pixivでは240万回も閲覧されている(2017年2月現在)という、オリジナルのウェブマンガとしてはとんでもない人気作。事実、pixiv内にあるオリジナルコミックのブックマークランキング数では、歴代1位を誇っているのだそうです。パねぇ。

Twitterなどで本作に対するコメントを探してみても、「pixivで読んだけど、書籍版も買いました!」という人は決して少なくない様子。読者層は女性が多い印象ですが、自分のような男性ファンも当然に見受けられるほど、幅広く愛されていることが窺える作品です。

 

「あるあ…ねーy……あるあるwww」なオタクカップル

さて、そんな『ヲタ恋』の魅力としてまず挙げられそうなのが、メインとなるキャラクターたちの “濃さ” 。

なにより、主人公である男女2人の関係性――「猫っかぶり腐女子OL」と「イケメンゲーマーリーマン」という組み合わせがおもしろい。しかもそれだけでなく、その2人ともが別の方向で「オタク」であることが、独特の化学反応を起こしているように感じました。

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ふじた『ヲタクに恋は難しい』(1) P.40より

そして、そういったキャラクターの個性以上に本作の印象を強くしているのが、物語中で結構な割合を占めている「ヲタトーク」にあると思います。

要するに、オタクの目線から、オタクの人間関係を、オタクの「あるあるネタ」を織り交ぜつつ描いているわけで。近年よく聞くネットスラングをはじめ、ドラゴンボールやらセーラームーンやらといった懐かしネタもあり、読んでいて純粋に楽しいんですよね。

しかもその「ネタ」の多くが、どことなく自分にも覚えのある会話として繰り広げられているので、読んでいて共感せずにはいられない。――というかこの作者さん、やっぱり自分と同世代なんじゃなかろうか……。おそらく、5歳は離れていないと断言できそう。

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ふじた『ヲタクに恋は難しい』(1) P.6より

しかしその一方で、「こんなカップル、それこそファンタジーだろwww」というツッコミもよくわかります。こんなにもキレッキレで高スペックのオタクが社内で固まっていることなんてないだろうし、同じ趣味を持つ友人がいるにしても、四六時中ヲタ話に花を咲かせている姿も想像しにくい。

実際問題、Amazonのカスタマーレビューを見ると、そういった「妄想乙」な辛口評価が多くなっているようにも見受けられます。

「創作」にリアリティを求めるのはどうなんだろう……と思わなくもないですが、たしかに、全体的にハイテンションな登場人物たちに忌避感を覚える人がいるだろうことは想像に難くありません。少なくとも、人を選ぶ作品ではあることは間違いないでしょう。

 

その点で自分の場合は、「ありそうでなさそうで……でもありそう!」という「ファンタジー」と「リアル」のバランスが絶妙に感じられたことで、本作を素直に楽しめていると考えられそうです。バランス、たいせつ。

それこそ、「こんな奴ら、リアルでは絶対にいないだろうな……」と知りつつも、「でも意外と似たようなノリの人は身近にもいるし……いてもおかしくないんじゃね?」と思えてしまうような。

そのように思えるかどうか、あるいは創作と開き直れるか否か。――それが、本作を楽しめる人と楽しめないの境界になるのではないでしょうか。

 

「キャラ萌え」漫画でもいいじゃない

そういった前提を考慮したうえで、本作の何が良いかと言えば――登場するキャラクターたち全員が、男女に関係なくとにかく “かわいい” んですよ!

いい歳した大人のくせにアニメやゲームに一喜一憂できちゃうところだとか、それをヲタ仲間と饒舌に語り合っちゃう熱量だとかが、たまらなく愛おしいのです。退社後に集まって宅飲みしながらマリカーとか最高か! ちくしょう! 僕も缶ビール持って混ざりてえ! と思わずにはいられない。

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ふじた『ヲタクに恋は難しい』(1) P.78より

そんなこんなで少しでも興味を持った方は、まずは試しにpixivで読んでみてください。

もしも「キャラクターが好みだ!」と少しでも感じたのであれば、書籍版を買ってもほぼ間違いなく満足できると思います。描きおろしがまた、たまらないんですよ……。アレは、男でもキュン死にしかねん。モルスァ。

 

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© 2015 ふじた/一迅社

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