ミクさんが和太鼓とコラボ!初音ミク×鼓童スペシャルライブが最高だった

初音ミク×鼓童スペシャルライブ公式サイト

3月4日、5日の2日間に3公演がNHKホールで開催された、『初音ミク×鼓童 スペシャルライブ』 に行ってきました! 想像以上に盛り上がることができ、本当に心から感動できるライブだったので、忘れないうちにその感想とセットリストをまとめました。

 

『初音ミク×鼓童 スペシャルライブ』とは?

初音ミク×鼓童スペシャルライブ
『初音ミク×鼓童 スペシャルライブ』と銘打たれた此度の公演は、ボーカロイド「初音ミク」とプロ和太鼓集団「鼓童」による合同ライブ企画。公式サイトによれば、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたプログラムのひとつなのだそうです。

舞台に立つのは、インターネットを介して世界に羽ばたいた「電子の歌姫」であるミクさんと、日本の伝統芸能である「和太鼓」の演奏技術を磨き上げて世界を股に掛けた活動を続けている鼓童。知っている人にとっては、まさかのコラボレーションですよね……。

歌声合成ソフトウェアとして誕生し、今やバーチャル・シンガーとして世界へ人気を広げている初音ミクと、世界中に和太鼓の魅力を伝える太鼓芸能集団・鼓童との初のコラボレーションを実現。日本が誇る伝統文化と世界を魅了するデジタルなステージ演出の融合によって、新風を巻き起こします。

同じ音楽分野のアーティストでありながら、その背景は大きく異なる2者のコラボとくれば、そりゃあ話題にならないはずがありません。発表当初から、「いったいどんなライブになるんだ……」と期待半分、不安半分な声が聞かれていたように思います。

僕自身はコアなミク廃ではないものの、ニコニコ動画でボーカロイドが流行しはじめた2007年から今に至るまで、ボカロ文化が好きで聴き続けているファンの一人。ついでに和太鼓も好きで、鼓童の演奏もいつか聴いてみたいと思っていたこともあり、ライブへの参加を決めたのでした。

 

セットリストと簡易感想

そんな期待と不安が入り混じった状態で参戦したものの、終わってみれば「最高だった!!」の一言

不安なんざ一瞬で消し飛び、期待値を大きく上回るパフォーマンスに魅了され、最高の気分で会場を後にしました。「これ、今回限りのコラボだとしたらもったいなさすぎじゃね!?」と感じられるほど。本当に、もっともっと聴いていたかった……。

初音ミク×鼓童スペシャルライブの会場内祭壇

セットリスト自体は、『マジカルミライ』をはじめとするボカロイベントの流れを汲んでいながら、演奏内容は「鼓童」成分マシマシのすばらしいコラボレーション。よく知るボカロ曲に「和」の要素と、鼓童による生身の人間のパフォーマンスが合わさり、なんかもう最強に見える。

ステージ上で和太鼓を叩くミクさんのかわいらしさは言うに及ばず、鼓童のみなさんはもちろん、バンドメンバーも含めた誰もが楽しそうに楽器を奏で、踊っていたので、観客席から見て(聴いて)いてむちゃくちゃ気持ちよかったんですよ! まさに “お祭り” のようなひとときでした。

そんな感じで、以下ではセットリストを振り返りつつ、簡単にその内容をまとめました。

 

1. BURNING/鼓童

ホール内に和太鼓の重低音が響きわたり、登場した鼓童の面々が奏でるオリジナル楽曲を皮切りに、ライブがスタート。普段、夏祭り以外の場では和太鼓と縁がない人は、その音の大きさと響き方にびっくりしたんじゃないかしら。つかみはバッチリ!

2. 千本桜/黒うさP feat. 初音ミク

ボーカロイド側の “つかみ” は、おなじみの「千本桜」から! ステージ背後の画面を桜の花びらが舞い散るなか、歌い踊るミクさんの愛らしさとたくましさよ……。会場のボルテージも最高潮に。

間奏では、画面上に花びらが集まったと思ったら和太鼓が登場。ねじり鉢巻を装着したミクさんが、図太い1本のバチで和太鼓を叩くパフォーマンスも。かわいい。周囲では鼓童のみなさんがデカい和太鼓をドンドコ叩いており、「音」の重圧が尋常じゃない。

3. ゴーストルール/DECO*27 feat. 初音ミク

「千本桜」の熱気が冷めやらぬまま、DECO*27さんのアップテンポナンバー「ゴーストルール」へ。和太鼓のほか、小さなシンバルのような楽器・チャッパも登場し、踊り狂う鼓童のみなさんがかっこいい。

4. 初音ミクの消失/cosMo@暴走P feat. 初音ミク

 

「消失!?こんな序盤で!?」とでも言わんばかりに、イントロが流れた途端にざわめく客席。ネット上で公開されていた練習映像でも聴くことができますが、実際にホールで聴くとマジでヤバかった。

ゲーム『Project DIVA』シリーズでも高難易度曲として有名ですが、ゲーム上の連打が生ぬるいと感じられるほどの超絶連打。しかも複数人の演奏者さんによる和太鼓のドコドコドコドコドコドコ……を全身で受け止める形になるので、迫力が半端じゃなかったです。

5. エイリアンエイリアン/ナユタン星人 feat. 初音ミク

ここでちょっとだけBPMが下がり、始まったのは「エイリアンエイリアン」。

原曲の印象では「和太鼓と合うのん……?」と懐疑的だったのですが、高音多めのピロリロピロリロ♪なサウンドに、大太鼓の低音がいい具合にマッチしておりました。手拍子のタイミングでチャッパを叩く鼓童の方がかわいい。

6. ワールズエンド・ダンスホール/wowaka feat. 初音ミク・巡音ルカ

「バラードが来ると思った? ……残念! むしろ加速するぜ!」という声が聞こえたような気がした。ステージ上にはルカさんも登場し、楽器の数も増加。チャカポコチャカポコと耳に入ってくる情報量もマシマシで、否が応でも楽しくなってきます。

7. 紅一葉/黒うさP feat. 巡音ルカ

ルカ姉続投でバラード曲。原曲が「和」の要素を多分に含んでいることもあり、これは和太鼓と合うでしょう……と思ったら、出だしの篠笛にやられた。どこか切なさを感じる高音がふつくしい……。

8. からくりピエロ/40mP feat. 初音ミク

バラードで落ち着いたところで、程よいテンポ感の「からくりピエロ」。それまでの体の底から響いてくるような重低音とはまた違う、軽快な締太鼓の音が心地よい。「まわって〜♪」の部分のミクさんの振り付けがかわいい。

9. ロミオとシンデレラ/doriko feat. 初音ミク

まだ10曲も終わっていないというのに、この名曲続きっすよ! ステージ脇で低音を発する大太鼓のほか、上段にはドラムのように複数の太鼓を叩く演奏者さんの姿も。バンドのドラムとは異なるリズムで楽曲を支えており、意識して聴いてみるとおもしろい。

10. 裏表ラバーズ/wowaka feat. 初音ミク

ここに来て再びのテンポアップ! 舞台上の演奏者さんの数も増え、しかも叩いたり弾いたり踊ったりとやたら動きまわるため、視線があちらこちらに引き寄せられて忙しい……というか、目の数が足りねえ!

11. 巴/鼓童

3つの大太鼓に3人の奏者、各々の掛け合いと背中で魅せる演奏がとにかくかっこいい、鼓童のオリジナル曲。

最初こそ静かに聴いていた観客も、徐々に演奏を見ながら自然と歓声を上げるように。ステージ上のパフォーマンスもそうですが、お約束でもなんでもなく「演奏に魅了されて自然と声が出てしまった」感じの雰囲気がホール内に漂っており、和太鼓のライブとしては新鮮さを感じました。

12. 峰の風/鼓童 feat. 初音ミク

こちらも鼓童の楽曲。和太鼓に篠笛に琴、さらに水の流れる音を奏でていた楽器は――レインスティックでいいのかな? それら楽器と、浴衣を身にまとったお団子ヘアーのミクさん(かわいい)の歌声が合わさり、まるで夏のような雰囲気に。

演歌とはまた違う、民謡を歌うミクさんの声は初めて聴きましたが、調声にかなりこだわっているのか、音の伸びとビブラートがさながら人間のようですごかったです。今更ながら、 “曲を選ばない” ボーカロイドの魅力に改めて気づかされました。

13. リモコン/じーざす(ワンダフル☆オポチュニティ!) feat. 鏡音リン・鏡音レン

――からのリンレンが登場し、余韻も何もぶっ壊しての「リモコン」でレッツダンシング! 左右対称的に踊るリンレンの動きは安定のかわいさ。

かと思いきや、同じく2人でチャッパを叩いていた鼓童の演奏者さんが、たびたびリンレンをコピーした動きを見せていてびっくりした。側転の部分とか、まるっきり完全にシンクロしてたよ! すげえ!

14. いーあるふぁんくらぶ/みきとP feat. 鏡音リン・鏡音レン

「リモコン」のラストで銅鑼が登場したと思ったら、それが叩かれるのを合図にそのまま「いーあるふぁんくらぶ」に突入! アジアンな楽曲は和楽器とも親和性が高く、まったく違和感がない……どころか、みんなノリノリ&笑顔で演奏していて楽しい。

15. Celluloid/baker feat. 初音ミク

まさかまさかの「Celluloid」。古参ホイホイにも程があるでしょ……泣くわこんなん! 鼓童のみなさんは小休止、ミクさん&バンドによる直球ストレートのライブパフォーマンスが、かえってしんみり具合と感動を高めていた感じ。色褪せないなあ……。

16. Packaged/livetune feat. 初音ミク

そういう流れなんだろうなーと何となく察してはいたものの、この流れはオッサンの涙腺にクリティカルヒットするやつやで……。このあたりはミクさんタイムらしく、再登場した鼓童の面々もサポートに徹していた印象です。

17. 積乱雲グラフィティ/ryo (supercell) feat. 初音ミク

安定と信頼のryoさん曲。画面情に広がった青空の青さと、曲展開に合わせてモクモクしていた積乱雲も印象的。改めて振り返ってみると、この曲に限らず映像面でもいい仕事をしていた……というか、かなり力が入っていたように思います。

18. SHAKE/鼓童 feat. 初音ミク

鼓童の楽曲を、ミクさんがドンガドンガ! しっかり腰が入っていて、打ち方も様になっているのがかわいい。ステージ上でも鼓童のみなさんが大きな動きで魅せる楽しい曲となっており、ライブも終盤であることがわかりますね……!

19. ワールドイズマイン/ryo (supercell) feat. 初音ミク

ラストスパートと言わんばかりのWIM。ここまでの楽曲と比べると極端にハイテンポなロックナンバーではないこともあり、和太鼓がどういった絡み方をしてくるのかと思いきや……驚くほどにぴったり。

原曲にもあるドラムパートで、Bメロ部分、特にサビ前の「ダダダッダ、ダダッダダッダ」のリズムが、想像以上に和太鼓の低音ともマッチ。これを聴いたら、原曲が物足りなく感じるんじゃ……という懸念が出てくるほどに気持ちのいいアレンジになっていました。

20. 初音ミクの激唱/Storyteller (GAiA×cosMo@暴走P) feat. 初音ミク

紛うことなきラスボス曲。一番デカい大太鼓を使ったイントロがあまりに壮大すぎて、最初は「激唱」だと気づかなかった。

もともと緩急が非常に激しい曲だったのが、和太鼓の重低音によってさらにメリハリが強調された形。一心不乱にサイリウムを振り振り、なんかもう言葉にできないほどにテンションが上がってヤバかったです。これが聴けただけでも、参加する価値はあった……!

21. 39/sasakure.UK×DECO*27 feat. 初音ミク

終わりが近いことがわかりますね……。聴くだけで泣けてくるから困る。やはり楽曲が楽曲ということもあり、演奏でも画面でもミクさんを際立たせる演出になっていた模様。

22. Tell Your World/livetune feat. 初音ミク

満を持しての「Tell Your World」。会場の盛り上がりは最高潮に達し、キャノン砲によって打ち出されたテープがキラキラと眩しい。テープを持ち帰りそびれたのが唯一の心残り……orz

鼓童のみなさんも複数種類の和太鼓を総動員して、低音パートとステージ前でのパフォーマンスを担当していました。そして演奏後には、ミクさんから「アンコールはないよー」の声。……事前に注意されてしまった!

23. 桜ノ雨/halyosy feat. 初音ミク

ラストは「桜ノ雨」で、最高の幕引きを。自然と歌い出す人も少なくなく、ステージ上でも何人かの鼓童の方が歌っていらっしゃった様子。本当に来てよかったと思える最後の一曲となり、セットリスト全体を振り返っても最上の選曲だったと思えました。

 

ライブの模様は4月と5月に放送予定!

先ほどの公式Twitterのツイートにもあったように、このライブの模様はテレビでも放送を予定しているそうです。ライブに行けなかった人はもちろん、行った人も改めて感動を追体験できるというありがたさ。さっすがNHKさんやで!

  • NHK BSプレミアム:4月23日(日)午後10:50〜
  • NHK総合:5月7日(日)午後4:15〜
終わってみれば本当に最高のコラボレーションだった、『初音ミク×鼓童スペシャルライブ』。もしも次回の開催があるのなら、また全力でチケットを確保して参戦したいと思えるほどでした。鼓童のコンサートにも行ってみようかな!

 

おすすめプラス+!

今年、生誕10周年を迎える初音ミク。毎年恒例の『マジカルミライ』のほかにもさまざまな展開があると予想されるため、今後もしっかりと情報をチェックしていきたいところ。直近では3月14日に、上に挙げたCD4枚組のコンピレーションアルバムが発売されます。

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